LMI’s blog

香港でOLとペットシッターとボランティアのあれこれ

フランス人でブラジル人でレバノン人とは 2

そもそも、一旦逮捕されるとその人はどんな扱いをされるのか、というのは法学部出身者なら誰でも必修で勉強しなければならないものなので、目新しいトピックではないと思います。それに、日本社会にとってある人が逮捕されたと聞くと、「ああ、その人は犯罪者なんだな……」とみなす風潮です。これが実は、日本国外だとかなりの少数派の視点になってしまいます。(大昔は『逮捕=犯罪者』が主流だったのですが、社会は変化してきているのです……。)まあ太古の昔っから鎖国が十八番のお国柄、ばっちりガラパゴス化しているだけなのですが。

 

簡単に言うと、〇ーン氏は「逮捕=有罪」という風潮が受け入れられない社会から、ガラパゴス日本へ出稼ぎに来てしまい、大変困惑している(もう怒っちゃってる)可能性があります。逮捕というのは、警察とか国家権力者が一般市民を捜査するための便宜的な一時拘束に過ぎず、特に経済犯罪となると結構見解が一致しない(こっちは白だと思っていたけど向こうは黒だと判断した)場合に発生した『誤解』や『うっかりミス』みたいなのものなのだから、なんでそんな大事にするのか理解できない、という感じでしょうか。よくも悪しくも「人質司法」と言われる制度を良く体現しているようです。

 

news.yahoo.co.jp

あと、特捜になると確かにまず無罪はないと思われるでしょうね。過去のデータで無罪となった案件はなかったように思います。

 

日本の大会社に勤めるのだから、日本の法制度を知っておくべきだ、というのは後だしジャンケン論でしょう。実際、アシスタントか友人だかが、今回の逮捕のきっかけとなった案件(金融商品取引法違反罪)を持ってきたのでしょうし。

 

もちろん、会社のお金を私用に使ってしまったのはやはり不正というか、背任ですけれど、それを理由に奥様と暮らせないのは行きすぎという印象を国際世論に与えると思います。ゴー〇氏だって国際的な経営者ですし、ビジネスマンですから、自分の印象操作には気を遣っているはずです。また、良い制度か悪い制度かを抜きに日本の法制度のガラパゴス化を上手く指摘して、自分の経営者としてのキャリアを守ろうとするはずです。世界が市場なのですから。

 

しかし、〇産がル〇ーになる話って、いったいどこをどうすれば実現すると判断したのでしょうか。日本がもう少し国際的になっていると勘違いされたのでしょうか。そこが謎であります。出る杭は抜かれるのです。