LMI’s blog

香港でOLとペットシッターとボランティアのあれこれ

副業と直営業のこと

日本を出て20年近く、元々あまり芸能界に関心がなかったので、今回も最初はネットのニュースで題名だけ斜め読みしていました。

 

お笑い芸人さんたちの副業というか、直営業が問題になったようですね。。

私が日本にいた頃は、記者会見の二人はまだまだ若手でした。有名になったんですね、特にロン〇ンブーツ1号2号は、たまにレギュラー番組を見ていたので、うれしいです。

 

私が日本にいた頃は、あの芸能事務所さんも東京進出を模索していた途中で、全国区になる前だったんです。懐かしいですね。今はとても大きくなったんですね。

 

芸人さんに限らず、俳優さんや、劇団員さんなど、ある程度クリエイターになろうという人たちは、下積みもあって、かのマドンナですら、売れる前にお腹が空いてさるハンバーガー店のごみ箱から食べかけのバーガーを拾って食べたこともある、という逸話を聞いたこともありますから(真実かはともかく)やっぱり貧乏はつきものだろうと思います。生きるためにはアルバイトや派遣もやるしかないし、第一、何が将来に結び付くか分かりませんから、チャンスがあれば進むべきではないかと思います。私自身も、留学自体は実家の(積極的な)賛成を得られてはいなかったので、お金のない生活をしていたこともあります。でもあの頃は、キラキラした夢があったのですよ……。

 

だから、異業種であっても副業禁止という日本の会社の慣行はあまりピンとこないですし、香港ではもちろん副業は当たり前です。普通のサラリーマンでも、さらっと会社を持っていたりもしますので、その話はいつか後でお話したいのですが、記者会見を見るに今回の芸人さんの話は、副業禁止ではなく、やっぱり同業種で直に受けて、会社に申告してなかった、というのが1つのポイントの様子でしたね。でもどうして会社に黙って同業種で営業をしてしまうのか、というと、やっぱりお金が欲しいから……?

 

私は、認識が甘いと言われるか、部外者が何を言うか、と思われることもあるかもしれませんが、それでも、多分お金の問題というより、ルール化の問題ではなかったかと思うのです。たとえば同業種の営業の場合は、1日30万円まで認める、しかし納税のため会社に申告する(例外なし)、とか。それ以上は会社の営業(マネジャー)を通す(会社がコミッションを貰う)、とか。ヨーロッパの会社に勤めてた時は、ギフト(礼金含む)を貰う場合金額が決まっていて、ある金額を越えると上司に承認を貰ったりしました。社則に明記されてるのです。

 

香港は、お歳暮のやり取り(クリスマスハンパーとか)や紅包(旧正月のお年玉)が普通に行われているので、こういったルールは必要でした。また、社員教育として、法務部が随時(年に2~3回程度)教育教材を渡してきて、ギフトについて研修や小テストなども行われていたのです。

 

あともう一つ大きいポイントは反社なんですね。恥ずかしながら20年前日本でOLをしていた時は、そんなことは契約書のチェックにありませんでした。今回の件で「そんなに社会問題になるの?!」」と驚いてしまいました。大体、見てすぐそれ系の方ならともかく、経済ヤ〇ザといわれる方はぱっと見分からないし、分かった時点で対処(事後)しかないと思うのですが……。この点は他の専門家の方のご判断にお任せするしかないようですね。大変な世の中です。言われてみれば香港はAML(アンチマネーロンダリング)が厳しいので、自分が今持っているお金はどこからやってきたかにチェックが入ります。この点は私たち市民も気を付けなければならないのだな、と学びがありました。

 

長い記者会見でしたが、見て良かったと思います。ちょっともらい泣きしちゃったのは秘密です。