ペットとの長いお別れ
帰り道、知人に路上でばったり。いつもチワワを抱いている彼女、今日は手ぶらです。
近況を話しているうちに、先日亡くなった友人のワンちゃんの話題へ。
私「ほんと、悲しくなっちゃって……」
知人「わかるわ、私もあの子(チワワ)の前に飼っていた子がいて、その子がなくなった時は号泣したの」
片手に乗るくらいのほんの小さな子犬時代から飼っていたトイプードルのお話でした。
いっぱい写真を見て、動画を見て、思い出しては泣いて……
私「今はどう?(悲しみは薄れたの?)」
ぶしつけな質問にも、知人は誠実に答えてくれました。ゆっくりとかぶりを振り、
知人「永久ね(きっと忘れることはない)」
そして後日、またその知人に。これから泳ぎに行くそうで。
その時まさに、私は亡くなったワンちゃんの事を考えていたのです。あんなに早く亡くなるなんて、とやっぱり少し暗くなりながら。でも、その知人を見かけたとき、私は、
「ああ、人ってみんなと一緒に生きてるんだな」
と素直に思いました。知人はもちろんすぐ駆け寄り、私に声を掛けました。そして何となくその悲しい気持ちがシェアされた感じになったのです。
人は一人で生きるのではない
頭ではわかっていたのですが、ようやくこの歳になり、ようやく感覚がつかめてきた気がします。そしてそのきっかけをくれたワンちゃんに感謝です。