LMI’s blog

香港でOLとペットシッターとボランティアのあれこれ

ピヨのこと

虹の橋で私を待っているピヨのこと。

 

ピヨは、学校の帰りにヒヨコを路上で売っていたおじさんから、母親にお願いして2羽買ってもらったうちの1羽。もう1羽はヒヨと呼んでいたが、翌日くらいに冷たくなってしまいました。

 

ヒヨには可哀想なのですが、その後弟には姉権限でピヨを独占し、ほとんどのお世話を私がしていたこともあって、ピヨは私によくなつきました。朝4時に起きて寝床の掃除をしたり、学校が終わるとすぐ散歩させたり、今思うと何かに熱中しているときは私は時間の概念が全くなくなるみたいです。全然苦になりませんでした。

 

ある日の朝方、猫に襲われたのかピヨは脱走してしまうのですが、親、特に父親がもしピヨが早朝鳴くようになったら近所に迷惑がかかると圧力をかけてきていたので、脱走してピヨ的には良かったのかも知れないですね。父親も明らかにほっとしてましたし。

でも、朝起きて玄関の外に出していた段ボールが一部空いていて、ピヨがいなかった時の衝撃は、子供には大きすぎたのです。私が屋根の上に箱を置かなかったからだとか、もっと気を付ければよかったのに、とか、そして毎日しばらく自転車でピヨを探し回りました。涙が止まらないし、ずっとずっと最後まで面倒を見れなかったことに対し、自分を責め続けていました。

 

今考えれば、朝がうるさいからと段ボール箱を玄関の中に置かしてくれなかった父親も相当なもんだったと思いますし、家のみんながもう少し協力してくれてても良かったのにと思います。しかし、家庭内で子供の頃からある種の疎外感を感じていた私には、ピヨは唯一の味方だったのでした。

 

つい最近までピヨが私の人生に与えた影響の大きさが分かりませんでした。でもペットをなくした知人の対応を見て、そして周囲の反応を見て、自分の自分に対する理解が深まった気がします。