世界一物価が高い都市
最新のエコノミスト誌で香港が世界一生活費の高い都市に選ばれました。特に驚きはないのですが、それにひきかえ給与はあまり高くないと思います。
住居費については皆さんが高い高いと言ってますので、付け加えることはありませんが、敢えて言うなら、20年前の独身30代は、ローン組んでワンルームを購入出来たし、しようという意欲もありました。しかし、今の自分は(30代を過ぎたというのに！)マンションなど購入出来ないし、30年ローンを組もうとも思えないのです。30年経ったら2049年です。(1997年に50年を足して頂ければ分かります。)
食費は折に触れ述べていますが、セントラルで500円ランチはまず無理です。多分1500円くらいかかりますね。ティーセットなら安いので、お昼時間を2時間くらい遅らせて食べれば500円で収まります。つまり、食事を定時に摂るのは難しいです。
タクシーを含む交通費も値上げしていますし、何より郊外に住む人が多くなったので、必要な交通費自体が多くなりました。これは住居費に関わるのですが、都心だと狭く高いのでカップルや家族は郊外に住む傾向が出てきたのです。そして、移動時間もかかるようになったのです。もちろん香港のサラリーマンは交通費自己負担です。
そして景気が良くないので、サービス残業が増えました。元々香港は残業に対する労動法はなく、昔から労動契約書の内容通りの支払いが優先しています。好景気の時は労動者に有利ですが、不景気の時は残念ながらこの状況はマイナスに働きますね。
通勤時間が長くなり、交通費が高く、ランチ代も掛かって増えるサービス残業。残念ながら香港の労働者は疲れてます。
