バブル世代の転職は難しすぎる

大卒のバブル世代は就職活動というものをほとんどしていないのではないでしょうか。いえ、就活はしましたが、当時それは『大学生が会社を選ぶ』という意味で、『会社が大学生を選ぶ』という意味では決してなかったように思います。

しかし今や就職難、中高年の転職の難しさは想像を絶すると思われます。

これから若年層が少なくなり、人手不足と言われているのになぜリストラをしなければならないのか、海外生活が長くなってしまった自分にはあまりピンと来ないのですが、言ってみれば需要と供給のミスマッチなのでしょう。

そして、日本社会は人手不足を人で補充するより機械やシステム（技術）で補っていく傾向にあると思います。日本社会は個々の違いがある人間的なコミュニケーションよりも、誰がいつやっても同じという「ロボット化された」コミュニケーションの方を好むように思います。

そうなると、『熟練』技の中高年はなかなか新天地が見つからないのも仕方のないことかもしれません。身もふたもないですが。

私たちの世代は中高年となってから突然生きにくい世の中に放り込まれるのだな、と思います。それがやっぱり、あまり日本へ戻る意欲がわいてこない一因かもしれないですね。